日本でも広く知られるとんぼ玉は、穴の開いたガラスビーズです。その起源は古く、ガラスの発明から間もないころに制作がはじまったとされています。以来穴あきガラスビーズは、世界中の人を魅了し続け、女性はもちろん男性の装飾具として重宝されてきました。私のアクセサリー作品で使用しているガラスビーズは、バーナーでガラス棒を溶かしたものをステンレス線、または真鍮線の先に適量をつけ、冷える前に成形します。材料となるガラス棒には、多様な色を取りそろえるヴェネチア市ムラーノ島のエフェトレ社製のものと、独特の色彩を放つ中国産のメッシーカラーを使用しています。